プラチナナースが増える現状

医療や介護の現場で活躍している看護師にはプラチナナースが増えているのが現状です。プラチナナースとは現場経験を十分に積んできたベテランの看護師で、60歳前後の晩年近い人を指しています。現場で活躍しているプラチナナースの割合が10%近くなっている状況があるのが現状で、他の職種ではあまり見られないことです。このような状況が生じてきているのには理由があります。単純に考えると若手の看護師がいないからだということができますが、実態は少し異なっています。看護師の資格を取って就職している若い看護師は多く、現場で確保するのはそれほど難しくない状況があるのです。それでもプラチナナースの割合が高いのは働き盛りの20代後半から40代の人が欠けているからです。

女性が大半を占めているのは看護師の特徴で、結婚してから離職するケースが多くなっています。子育てを終えてから復職する人もいるのは確かですが、そのまま専業主婦を続けてしまう人も多いのが実態です。離職した潜在看護師を現場に引き戻すのが困難なのが原因で就職して数年以内の若手と、晩年まで働き続けてくれていた人の割合が高くなっています。復職支援の実施によって現場復帰する人も増えてきていますが、それでも40代くらいになってから戻ってくる場合が多いのが現状です。その影響で医療施設でも介護施設でもプラチナナースの割合が高くなり、現場を司る重要な役割を果たしているケースが多くなっています。